正常の生理周期日数は、25~38日と定義されており、これに当てはまらないものが生理不順とされます。
生理不順や無月経の原因で多いものは、急激なダイエットやストレスによるホルモンバランスの崩れであり、悩みや不規則な生活によって月経リズムが乱れる人もいます。また、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因になることもあります。
ホルモンバランスはなぜ乱れるのか
女性の身体を健やかに保つために欠かせないもの、それは「女性ホルモン」です。ホルモンバランスが乱れる主な原因は3つ『睡眠不足』『ストレス』『不摂生な生活』が原因で乱れることがあります。特に女性の身体の働きに大きく関わっているのは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類のホルモンです。そして生理周期が、これらのホルモンバランスに大きな影響を与えます。ホルモンバランスの乱れは女性の身体にさまざまな影響を与え、ときには辛い症状の原因となることもあります。
食生活の乱れの影響
バランスの取れた食生活ができていないことが原因で、過度なカロリー接種による短期間の体重増加は希発月経(生理周期が39日以上3ヶ月以内)や無月経になりやすいと言われています。女性ホルモンが正常に分泌されるためには、心も体も健康であることが基本になります。一つの食材を取ることで、ホルモンバランスが整うということはありません。食生活ではまず、必要な栄養を満遍なく、適量食べることが大事になってきます。できる限り数多くの食材を食べバランスの良い食事をするよう心掛けましょう。
疲労やストレスの影響
ストレスによる生理不順になる原因として、脳にある視床下部はストレスの影響を受けやすい器官です。職場や家庭での環境変化や人間関係など強いストレスを感じることでホルモンバランスが崩れ生理不順になることがあります。
脳から副腎皮質刺激ホルモンがストレスを感じると分泌され
『食欲抑制』『睡眠抑制』『性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌を抑制』の働きが出てきます。さらにエストロゲンとプロゲステロンの分泌が抑制されることが生理不順になる原因なります。
ダイエットの影響
過度なダイエットは生理不順になる可能性があります。身体が栄養不足状態になると生命維持を優先して脳が重要な臓器に栄養素を回します。栄養が足りない飢餓状態の時は、子宮や卵巣などの生殖機能は後回しとなり、今は妊娠し子どもを育てる状況ではないと身体が勝手に判断します。
結果として、卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が十分に分泌されなくなることにより生理不順が起こることがあります。
まとめ
生理が来ない時にすぐできる対処法として、
『バランスの取れた食事をする』『ストレスを溜めない生活を心がける』『適度な運動をする』
体を冷やさないために、冷たい飲み物を避けたり、体を温める食事を取るよう意識しましょう。
生理不順は、将来のがんのリスクにもつながるため、治療をしないまま何年も放置してしまうことがないよう気をつけましょう。
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